こんにちは!
フィンランド在住10年、元現地ツアーガイドのもっちーです。
冬のフィンランドというと「とにかく寒そう」というイメージがあるかもしれません。
でも実は、冬こそこの国の魅力が詰まった季節。雪と氷に包まれたこの時期にしかできない、特別なアクティビティがたくさんあるんです。
この記事では、ヘルシンキ近郊で手軽に楽しめるものから、ラップランドの本格的なアクティビティまで、冬のフィンランドでできる体験をまとめて紹介します。
私が実際に体験したものは、その時の様子も交えてお伝えしますね。
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もくじ
冬のフィンランド旅行、ベストシーズンはいつ?
「冬のアクティビティを楽しみたい」と思ったとき、まず知っておいてほしいのが、同じフィンランドでも、首都ヘルシンキと北部のラップランドでは、雪の時期も積もり方も大きく違うということです。
フィンランドは南北に1,000km以上も伸びる縦に長い国なので、別世界レベルで変わります。
ヘルシンキの雪の時期
南海岸に位置するヘルシンキは、バルト海に暖められることもあって、フィンランドの中では冬が比較的穏やか。初雪は遅めで、11月から12月ごろにようやく降り始めます。
ただ、ヘルシンキの雪は安定しないこともあります。
降っても解けてしまったり、年によっては「思ったより雪がない」ということも。
確実に雪景色やアイススケートを楽しみたいなら、しっかり冷え込む1月から3月ごろが安心です。逆に12月のクリスマス前後は、街がイルミネーションで彩られて雪化粧をすると、とびきりロマンチックな雰囲気になりますよ。
ラップランドの雪の時期
一方、北極圏に位置するラップランドは、完全な雪国です。
初雪は10月ごろ(早ければ9月下旬)に降り、そこから雪が積もったままの状態がおよそ7か月、1年の半分以上続きます。雪は11月上旬から、なんと5月下旬ごろまで残るんです。
つまり、トナカイそりやハスキー、スノーモービルといった本格的な雪のアクティビティをしたいなら、ラップランドはシーズンが長く、11月から4月ごろまで安定して楽しめます。
ヘルシンキがまだ雪のない時期でも、ラップランドはすでに真っ白、ということも珍しくありません。
オーロラを目当てにするなら
オーロラが見られるのは、夜が長くなる9月から翌3月ごろ。
中でも10月と2,3月は夜が長く晴天率も比較的高いため、もっともチャンスが大きい時期です。
オーロラは天気が良くないと見えないので、晴れの日が多い真冬が狙い目になります。
2025年から2026年にかけては、太陽の活動が活発になる「極大期」に近い時期にあたります。
この時期はオーロラの出現頻度や強さが増すと言われていて、ここ数年は例年以上に美しいオーロラが期待できる絶好のタイミングなんです。
まとめると
- ヘルシンキ近郊で冬を楽しむなら:雪が安定する1〜3月。クリスマス前後の雰囲気も格別
- ラップランドで本格的な雪・アクティビティなら:11〜4月とシーズンが長い
- オーロラ重視なら:10、2、3月、特に晴天率の高い真冬。2026年は特に期待大
この記事では、ヘルシンキ近郊で手軽に楽しめるものと、ラップランドの本格アクティビティの両方を紹介していくので、自分の旅行時期に合わせて参考にしてくださいね。
ヘルシンキ近郊でできる冬のアクティビティ
まずは、首都ヘルシンキとその周辺でできる冬のアクティビティから。
「ラップランドまで行く時間はないけれど、冬らしい体験はしたい」という方や、ヘルシンキ滞在の合間に楽しみたい方にぴったりのものを紹介します。
アイススケート
冬のヘルシンキでは、屋外のアイススケートが楽しめます。
ただ、観光客がイメージするような「街の中心地の大きなリンク」は、実はヘルシンキには多くありません。
中心部にも季節限定のリンクが登場することはありますが、本格的に滑りたいなら少し郊外に足を伸ばすのがおすすめです。
フィンランドでは冬になると、普段はサッカー場や運動場として使われている場所に水をまいて凍らせ、無料や格安で使える地域のスケートリンクになることがよくあります。
地元の人たちが家族で滑りに来ていて、暮らしの中に冬のスポーツが根付いているのを感じられます。
旅行者の方に一番おすすめなのが、Brahenkenttä。
地元では「ブラク」の愛称で親しまれている運動場で、冬は人工アイスリンクになります。
ヘルシンキの中でも一番早く、例年11月後半にはシーズンが始まる場所。
リンクは普通に滑る人のエリアとホッケー用のエリアに分かれていて、入場は無料です。
リンクの建物内にはカフェ(Cafe Braku)と、スケート靴のレンタルサービスがあること。
スケート靴を持っていない旅行者でも手ぶらで行って楽しめる、貴重なリンクです。
人工的に凍らせているので雪不足の年でもコンディションが安定していて、寒さが続けば3月中旬ごろまで滑れます。
凍った海・湖の上を歩く
フィンランドの冬の名物が、凍った海や湖の上を歩く体験。
ヘルシンキは海に面した街なので、冬になると湾がしっかり凍りつき、地元の人が氷の上を散歩したり、クロスカントリースキーを楽しんだりしています。
陸から見ていた景色の中に自分が立つ感覚は、なんとも不思議です。
ただし、氷の厚さは場所や時期によって違い、危険な場所もあります。
自己判断で踏み込まず、地元の人が歩いている安全な場所を選ぶか、心配な場合はガイド付きのツアーに参加すると安心です。
ヘルシンキ中心部でおススメなのは、Töölö湾です。
ヘルシンキ中央駅から徒歩5分ほどで行けて便利!!
アイススイミング&サウナ
出典: Hertz
フィンランドらしさを存分に味わいたいなら、サウナは外せません。
ヘルシンキ市内には観光客でも気軽に入れる公共サウナがいくつもあります。
特に有名なのが、海沿いに建つ「Löyly(ロウリュ)」。
モダンな建築が目を引くサウナで、レストランやバーも併設されていて、サウナのあとに食事やお酒も楽しめます。
建物を眺めるだけでも価値がある、と言われるほど。
冬には凍った海にダイブできる。
もうひとつ、市内中心部にある「Allas Sea Pool(アッラス・シー・プール)」は、サウナと屋外プールが一緒になった施設。一年中暖められたプールもあり、海を眺めながらの入浴が楽しめます。
そして冬ならではの体験が、サウナで温まったあとに凍った海へ飛び込むアイススイミング。
一部の公共サウナで体験できます。
さすがに氷の水に入るのは勇気がいりますが、サウナだけでも十分楽しめます。
フィンランドのサウナ文化やおすすめ施設ついては別の記事で詳しく紹介しているので、興味のある方はあわせてどうぞ。
ヌークシオ国立公園で雪の自然を満喫
「ラップランドまでは行けないけれど、手つかずの雪の自然を味わいたい」という方におすすめなのが、ヌークシオ国立公園。
ヘルシンキから日帰りで行ける自然公園で、雪に覆われた森を歩くスノーハイキングや、焚き火を囲んで温かい飲み物を楽しむ体験ができます。
冬のフィンランドの森は、しんと静まり返っていて本当に美しいもの。
都会のヘルシンキから少し足を伸ばすだけで、こんな自然に出会えるのかと驚くはずです。
個人で行くこともできますが、冬の森は道がわかりにくいので、ヘルシンキ発の現地オプショナルツアーを利用すると安心です。
ヌークシオ国立公園について詳しく知りたい方はこちら↓
ヘルシンキ発の現地ツアーも便利
ヘルシンキ近郊のアクティビティは個人でも楽しめますが、「効率よく安全に体験したい」という方には、ヘルシンキ発の現地ツアーも便利です。
日本語対応や送迎付きのプランもあるので、初めての方でも安心して参加できます。
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ラップランドでできる冬のアクティビティ
ここからは、フィンランド北部・ラップランドでの冬のアクティビティを紹介します。
ヘルシンキから飛行機で約1時間半、北極圏に入るラップランドは、まさに「冬のフィンランドの本番」とも言える場所。
私も実際にロヴァニエミを訪れ、トナカイそりやオーロラを体験してきたので、その時の様子も交えてお伝えしますね。
トナカイそり|サンタ気分で雪原を進む
ラップランドに来たら一度は体験してほしいのが、トナカイの引くそり。
私が体験したのはサンタクロース村でのトナカイそりでしたが、雪の積もった静かな森の中を、トナカイがゆっくりとそりを引いて進んでいきます。
スノーモービルとは違ってエンジン音がせず、聞こえるのは雪を踏む音だけ。
とても静かで、北極圏の自然をそのまま感じられる時間でした。
正直、スピードはかなりゆっくりで「ぐんぐん進む」というより「のんびり散歩」という感じ。
ですが、それがかえって雪景色をじっくり味わえて良いんです。
サンタクロースになったような気分が味わえます。
ただ、ひとつ注意点が。そりに乗っている間はほとんど体を動かさないので、想像以上に体が冷えます。
あとで紹介する防寒対策はしっかりして臨んでくださいね。
トナカイそりは、飼育場の見学やエサやり、などがセットになったツアーが一般的です。
料金は1人あたり30,000円前後が目安。
短いコースならもう少しお手頃なものもあります。
オーロラ鑑賞|一生に一度は見たい北極圏の絶景
冬のフィンランド旅行の最大の目的、という方も多いのがオーロラ。
私もロヴァニエミでオーロラを見ることができましたが、夜空にゆらゆらと緑色の光のカーテンが揺れる光景は、写真や映像で見るのとは比べものにならない感動でした。
寒さも忘れてしばらく見入ってしまったのを覚えています。
ただ、オーロラは「見えたらラッキー」のもの。
自然現象なので、いつどこで見られるかは運次第です。
だからこそ、見られる確率を少しでも上げる工夫が大切になります。
先ほども触れましたが、見られるのは9月から翌3月ごろ、特に10月、2、3月がチャンス。
さらに2026年は太陽活動が活発な時期なので、今は特に期待できるタイミングです。
自分で見ようとすると、街明かりを避けた暗い場所を探したり、天気を読んだりとなかなか大変。
そこでおすすめなのが、オーロラ鑑賞ツアーです。
経験豊富なガイドさんがその日の天候や雲の動きを見て、見える可能性が高い場所まで連れて行ってくれます。
ラップランド流のバーベキューが付いたプランや、カメラマンが同行して写真を撮ってくれるプランもありますよ。
オーロラについては、見られる仕組みやベストスポットを別の記事で詳しくまとめているので、あわせて読んでみてくださいね。
スノーホテル|氷と雪でできた幻想的な宿
出典: 公式サイト
こちらは私は宿泊ではなく見学だけでしたが、ぜひ紹介したいのがスノーホテル。
その名の通り、雪と氷で作られたホテルで、壁もベッドも氷でできているという驚きの宿です。
中に入ってみると、氷の壁が照明に照らされて青白く光り、まるで別世界。
氷の彫刻が飾られていたり、氷でできたグラスでドリンクが飲めるバーがあったりと、見学するだけでも十分楽しめました。
室内はマイナスの気温に保たれていますが、宿泊する場合は特別な寝袋や毛皮が用意されているので、ちゃんと眠れるようになっているそうです。
一生に一度の特別な体験として、記念日や特別な旅行で泊まる方も多いんだとか。
「さすがに一泊は寒そう」という方は、私のように見学だけでも雰囲気を味わえますし、併設のレストランやアイスバーだけ利用するのもおすすめです。
Arctic SnowHotel & Glass Igloosの口コミと料金をチェック!
ロヴァニエミのその他のおすすめホテルはこちらで紹介しています↓
ハスキーサファリ・スノーモービル|次に行くなら挑戦したい
実は私自身はまだ体験できていないのですが、ラップランドで人気の高いアクティビティとして、ハスキーサファリとスノーモービルも紹介させてください。
ハスキーサファリは、元気いっぱいのハスキー犬たちが引くそりに乗って雪原を走る体験。
トナカイそりが「静かでゆっくり」なのに対して、ハスキーは「スピード感がすごい」と評判で、対照的な楽しさがあるようです。犬好きの方にはたまらないはず。
トナカイそりとハスキーそりがセットになったツアーもあるので、両方の乗り心地を比べてみるのも良さそうですね。
スノーモービルは、雪上を自分で運転して駆け抜けるアクティビティ。
広大な雪原を自分のスピードで走る爽快感が魅力で、こちらもラップランドの定番です。
どちらも、次にラップランドを訪れたら私もぜひ挑戦したいと思っています。
冬のアクティビティに必要な服装・持ち物
冬のフィンランド、特にラップランドの寒さは、日本の冬とは比べものになりません。
氷点下20度を下回ることもあり、油断すると体験どころではなくなってしまいます。
特にトナカイそりやオーロラ鑑賞のように「じっと外にいる」アクティビティは、動いて暖を取れないぶん、しっかりした防寒が必須です。
重ね着を基本に、冬用の防水ブーツ、厚手の帽子と手袋、そしてカイロは必ず用意しておきましょう。
冬のフィンランドの服装については、在住者の目線で別の記事に詳しくまとめています。
出発前の準備にぜひ役立ててくださいね。
冬のアクティビティの予約・準備で知っておきたいこと
ラップランドのアクティビティを楽しむには、ちょっとした予約のコツがあります。
元ガイドの経験から、知っておくと得することをまとめました。
とにかく早めの予約を
これが一番大事です。
ラップランドの人気アクティビティ、特にトナカイそりやハスキーサファリは数に限りがあり、クリスマスシーズンから年末年始、2月の休暇シーズンは驚くほど早く埋まります。
「現地に着いてから決めよう」と思っていると、行きたかった体験が全部満席、ということも珍しくありません。
日程が決まったら、できるだけ早く予約しておくのが安心です。
現地で申し込むより、日本語サイトの事前予約が安心な理由
現地の観光案内所やホテルでも申し込めますが、私が旅行者の方におすすめするのは、日本語で予約できる現地ツアーサイトの事前予約です。理由は3つあります。
ひとつは、言葉の安心感。
アクティビティは集合場所や時間、服装の指定など細かい連絡事項が多く、これを英語やフィンランド語でやりとりするのは負担です。日本語で予約・確認できると、行き違いがありません。
ふたつは、トラブル時の対応。
「集合場所がわからない」「天候で中止になった」といった時に、日本語で問い合わせられる窓口があるのは心強いです。
最後に、前述の通り人気枠が埋まりやすいこと。
事前に確保しておけば、現地で「満席でした」とがっかりすることがありません。
オーロラツアーは「見えなかった時」を理解しておく
オーロラは自然現象なので、ツアーに参加しても100%見られる保証はありません。
これは、どんなに優秀なガイドでも変えられない事実です。
ツアーによっては「見えなかった場合は翌日無料で再参加できる」といった保証が付いていることもありますが、内容は会社やプランによってさまざま。
申し込む前に、見えなかった時の対応がどうなっているかを確認しておくと、納得して参加できます。
何泊か滞在して複数日チャレンジできる日程にしておくと、見られる確率も上がりますよ。
キャンセル規定は必ずチェック
旅行の予定は変わることもあります。
アクティビティのキャンセル料がいつから発生するかは、ツアーやサイトによって違います。
予約時に、キャンセルポリシーをざっと確認しておくと、もしもの時に安心です。
おすすめの予約サイト
日本語で予約できる現地ツアーサイトを、いくつか比べてみてください。
同じツアーでもサイトによって料金やプラン内容、特典が違うことがあるので、見比べてから決めるのがおすすめです。
まとめ|冬のフィンランドは一生の思い出になる
冬のフィンランドは、ヘルシンキ近郊で手軽に雪を楽しむこともできれば、ラップランドで一生に一度の本格体験をすることもできる、魅力たっぷりの季節です。
私自身、トナカイそりで進んだ静かな雪原や、初めて見たオーロラの感動は、今でも忘れられません。
寒さ対策だけしっかりして、ぜひこの季節ならではの体験を楽しんでくださいね。