フィンランドの医療制度についてどんなイメージを持っていますか?
高福祉で有名だから、医療費は無料だし、きっと治療も最先端なんじゃないかな?
と思われるかもしれません。
でも、実際にはフィンランドでは病院での診察を「気軽に」受けられないという声も多く聞かれます。
私もそれはすごく感じます。
特に専門医に診てもらうのはかなり大変なんです!
そんなフィンランドの医療制度、果たしてその実態はどうなのでしょうか?
今回はフィンランド在住の私が、実際にフィンランドで医療を受けてみて感じた経験を紹介したいと思います。
NordVPN
海外移住者必須のVPNサービス
私もずっと使ってます♡
【NordVPNの特徴】
- 長期利用で月額460円~と破格
- 世界中で認知度が高くサービスが良い
- VODに接続しやすい&簡単操作
- 軍事レベルのセキュリティー
- 通信速度が最速クラス
このボタンからの申込で
69%割引+ 3か月延長が適用されるよ
30日間の返金保証で安心
もくじ
フィンランドの病院は待たされる
各自治体が運営している医療センター(Terveysasema)と病院(Sailaara)の2つが、公立病院と言われるものです。
医療センターは町の診察所のような役割で、ここで診察した結果、手術や出産、レントゲンや超音波検査などを行う高度な専門医療が必要な場合は紹介制で病院へ案内されます。
医療センターへ行く際には、予約を取るのですが、以前は電話のみの受付だったため、『予約したいのに一日中電話が繋がらない』なんんてことが頻繁にありましたが、最近ではネットで予約出来るようになってかなり便利になりました!
しかし、フィンランドで公立病院に行きたい時は注意が必要です。
急ぎではない症状だとかなり待たされます。
急ぎではない症状の例
- 風邪で高熱
- 以前からあるアトピーが悪化
- 我慢できる痛みと不快感など
我慢できる痛みの程度も人それぞれ違いますが、私は以前胸のあたりが寝返りを打てないほど痛い事が続いて病院に連絡したら、3か月待ちと言われてショックだったことがあります。
『この痛みでも3か月待ちなの?』と。
私が実際に経験した診察までの待ち時間
急ぎではない症状: 2~3か月待ち
歯科検診&クリーニング: 半年待ち
子供の眼科初診まで: 4か月待ち
フィンランドの医療システムは上記で説明した通り、まず市の医療センターに行きます。
そこで治療が出来ない場合に専門医を紹介してもらうのですが、市の医療センターで診てもらうまでに急ぎではない症状の場合数か月待ち。
そしてやっと医療センターで診てもらえたと思っても、次の専門医までも数か月待ちなんてことがザラです。
日本では風邪で熱が出た時でも病院にいったりしますが、フィンランドではどうせ『様子見てください』で終わるので風邪くらいじゃ病院にいきません。
子供の発熱も同じくです。
子供が熱を出すと心配になりますが、フィンランドでは3日は様子見でそれでも熱が下がらなければ医療センターに行きます。
大人の風邪の場合は、仕事や学校を休むために診断書が必要な場合に行くといった感じです。(通常3~5日間は診断書なしで休める)
フィンランドでは骨折などの緊急診療でも待たされる
『どうしても今日診てもらいたい!!』という状況もありますよね。
そういう時はどうするのか。
医療センターに直接行って番号札を取り、ひたすら待ちます。
我が家の夫の話ですが、趣味のスポーツで頭をぱっくりと切ってしまったことがありました。
縫ってもらわないといけなかったのでもちろんすぐに病院に行きましたが、番号札を取ってまず看護師さんに診てもらうのに数時間待ち。
さらに、医者に診てもらうのに5時間待ちと言う恐ろしい待ち時間でした。
骨折した時も、同じような待ち時間でとにかく待たされます。
フィンランドでは怪我や病気には日本以上に注意しなければいけません。
フィンランドの医療費|地域によっては無料じゃない!
なんてよく記事を見かけますが、実際には「地域による」です。
全ての医療費は無料ではありません。
18歳未満の子どもは全国で無料です。
ヘルシンキのTerveysasema/テルベウルアセマと呼ばれる保健センターへ行く場合、医師の診察代は無料です。
しかし、例えば隣のVantaa/バンター市では医師に診てもらうと一回23ユーロ(3,588円)掛かります。
この診察代に加え、検査費や薬代などが掛かってきます。
私立の病院となると、診察時間や内容にもよりますが、100€~といった感じです。
また妊婦もネウヴォラ(母子のための診察所)でかかる検査や診察代は無料ですが、これ以外の一般的な治療などにかかる費用は全て支払います。
産後の入院費も私の場合、3日で250ユーロ程支払いました(個室)。
フィンランドの公立病院の医療費は、各自治体にて決定する権利を持ちながらその上限については国の法令によって定められています。
参考: ヘルシンキ市、Hyvinvointialue
2024年度フィンランドの医療費限度額
サービス | 医療費(18歳以上) |
---|
看護師訪問 ネウボラ | 無料 |
キャンセルなしの未訪問 | 最大56.70ユーロ |
医者診療 | 1回の料金は最大23ユーロ |
緊急診療 | 最大31.60ユーロ |
病欠証明書発行 | 最大56.70ユーロ |
歯科衛生士による治療 | 最大基本料金11.30ユーロ |
歯科医による治療 | 最大基本料金14.30ユーロ |
専門の歯科医による治療 | 最大基本料金21.50ユーロ |
公立医療センターでの18歳以上の医療費
上記料金に加えて検査費などが掛かる場合あり。
サービス | 医療費(18歳以上) |
---|
外来診療 | 1回の訪問あたり最大46ユーロ |
日帰り手術 | 最大150.80ユーロ |
リハビリテーション | 1回あたり最大12.80ユーロ |
入院費 | 1日最大54.60ユーロ |
公立病院での18歳以上の医療費
医療費の上限: 762ユーロ/年
薬代の上限: 626.94ユーロ/年
上記の金額を超える場合は払い戻しできます。
参考: Sosiaali ja terveysministerio
フィンランドで直ぐに診てもらいたければ私立病院へ
お金に余裕のある人は私立の病院に行くとすぐに診てもらえます!
これは民間企業が運営している病院で、電話またはネットで予約をすればすぐに診察してくれます。
担当の医者を選ぶこともできます。
しかし問題は医療費です。
フィンランドにも国民健康保険のようなシステムがあり(社会保険庁=通称KELA)、この保険が適用されますがそれでも高い。
以前、子供の指の怪我ですぐに診てもらいたかったので私立病院に行ったときは、診察と手当で約200ユーロ掛かりました。
眼鏡を作るための眼科検診は30分で約160ユーロ掛かりました。
一般的にフィンランドで私立病院に行く人が多いのは歯科診療です。
歯の痛みを耐えながら生活するのは大変なので、高くても早く診てもらえる私立に行く人が多いです。
その場合も150ユーロ~といった具合にかなり高額です。
※公立病院で親知らず抜歯の体験談を書いています↓
フィンランドの医者は優しくて優秀
私には持病があり、日本にいた頃からよく病院に通っていました。
お医者様の中には怖い先生も多く、毎回新しい病院に行くときにはビビりながら行きます。
フィンランドに来てからもちょくちょく病院に行くのですが、今までに対応して下さったお医者様は覚えている限り全員素晴らしい対応をしてくださいました。
一度も嫌な思いや、怖い思いをした事がありません。
私が毎回「めちゃくちゃ緊張してます」みたいな表情で行くからかもしれませんが(笑)
フィンランドの病院ではまず、医者、看護師共に自己紹介してから診察を始めます。
それから患者さんが緊張していたり、子供の場合はしっかりと不安を取り除いてから施術を始めるので、かなり安心してお任せできます。
フィンランドで病院に行く方は安心してお医者様に不安な事を伝えてみましょう!
海外移住に必須のNordVPN
海外移住予定の方や、すでに移住している方、VPNはもう利用していますか?
海外在住者に必須のVPNはこんな時に必要です。
- 海外で日本のテレビ、動画を見る
- ヨーロッパでYahoo Japan!を使う
(ヤフーニュース、知恵袋、検索など)
- セキュリティ強化の為
沢山あるVPNサービスの中でも特におススメなのが、「NordVPN」です。
価格、使いやすさ、軍事レベルのセキュリティーで総合的に見てかなりコスパの良いサービス。
日本のテレビやネットフリックスなどの動画もサクサク見れて、ストレスがありません。
NordVPNについて詳しく書いています↓
2年契約たった460円/月で使える!
このボタンからの申込で、69%割引+ 3か月延長が適用されるよ
30日間の返金保証で安心!
【まとめ】フィンランドでは特に健康には気を付けよう!
フィンランドで病院にかかるには、『安いけど待ち時間が長い公立病院』へ行くか『高いけどすぐに診てもらえる私立病院』へ行くかの選択を毎回しないといけません。
フィンランドでは気軽に病気になれないので、日本にいた時よりも健康に気を付けて生活するようになりました!
しかし、フィンランドのお医者様の対応はいつも素晴らしいです。
もしフィンランドで病院に行くことになっても安心して大丈夫です!