こんにちは!
マタニティボックスって聞いた事がありますか?
お母さんに優しい・福祉の国として良く知られるフィンランドですが、数ある政策の中でも特にユニークなのが妊娠した女性に贈られる「マタニティボックス」です。
このマタニティパッケージが想像以上に凄くて、私も出産前に受け取りましたが本当に重宝しました。
新生児の時期に必要な物ってすぐ使わなくなったりするので、それをプレゼントしてもらえると本当にありがたい!!
今回はフィンランドで根強い人気のある「マタニティボックス」を紹介していきたいと思います。
フィンランドのマタニティボックスの充実度がすごい!

70 x 43 x 27 cmの可愛い北欧柄の段ボール箱にぎっしりと新生児から約1年間に必要な物が詰まっている、育児スターターキット。
このマタニティボックスのおかげもあって、今日フィンランドでは世界でも最も低い乳児死亡率となっています。
フィンランドでは最初にマタニティボックスを配り始めてから既に85年の歴史があります。
- 肌着
- 洋服
- スノーウェア
- マットレス
- 掛け布団
- 帽子
- 衛生用品
- 絵本
- バスタオル
- おもちゃ
- 食事用エプロン…他
マタニティボックスは、利用者からの口コミを基に毎年デザインや内容を変えて贈られます。
80年以上の歴史があるフィンランドのマタニティボックスが充実しているのは、毎年しっかりと利用者の声を聞いてそれを基に改良していったからなんですね。
2022年度版のマタニティボックスは43点の赤ちゃん必需品が入っている。
これは前年度より7点少ないが、利用者の声からオーガニックコットンを使用した服にするなど高品質な商品に変更した為との事。

『赤ちゃんには肌に良い良質な物を』と言う意見が多かったんでしょうね。
追記: 2023年度のマタニティボックスはさらに少なくなり、計38点になる。
2022年の世界情勢と価格上昇に伴い、おもちゃやスタイ、避妊具などが除外対象になります。


マタニティボックスはフィンランドに住んでいるママ全員に無料で送られますが、もし不要な人は代わりにお金を受け取る選択肢もあります。
その場合、170ユーロ(日本円で約2万円)を受け取ることが出来ます。
マタニティボックスには6万円相当の商品が入っていると言われているので、出産2人目でもマタニティボックスを選ぶ人は多いです。



マタニティボックスの申請は出産予定日の2か月前から可能!
マタニティボックスの箱の面白い使い方
フィンランドのマタニティボックスの箱はただの箱ではありません。
なんと、この箱に付属のマットレスを敷いて赤ちゃんのベッドとして利用するんです。



最初に聞いた時は驚きましたが、郷に入っては郷に従えで我が家も新生児の家はこの段ボール箱をベッドとして利用しました。
70㎝の長さがある箱なので、数か月は赤ちゃんのベッドとして利用できます!
赤ちゃんも絶妙な狭さが安心できるのか、結構ぐっすり寝てくれます。
2022年のマタニティボックスの箱デザインは日本人デザイナー!


2022年度のフィンランドのマタニティボックスの箱のデザインは、なんと日本人の「いわや あや」さん。(すみません、どんな字を書くか分からないので平仮名で)
80周年になるマタニティボックスに敬意を表して、若いデザイナーやイラストレーターのためにケラが主催したデザインコンペティションで2017年に選ばれました。
箱のデザインの名前は『Perhe』日本語で家族と言う意味。
イラストにはフィンランドの動物たちが描かれています。



同じ日本人としてとても嬉しいですし、イラストもとっても可愛いですね!
フィンランドのマタニティボックスは購入出来るの?
フィンランドでKelaから贈られるマタニティボックスは、フィンランドまたはその他海外に住んでいる場合でも購入することは出来ません。
全く同じ物は購入できませんが、フィンランドの子供服ブランド・Reimaではムーミン限定デザインのベビー用品が17点入ったベイビーボックス
Reimaはフィンランドの子供服ブランドで、高機能なサステナブルブランドとして有名です。
本家マタニティボックスの服も手掛けていて品質はお墨付き!
ムーミンデザインの可愛い赤ちゃんに必要な服が沢山入っていますよ。
Reimaのベビーボックスについて気になる方はこちらの記事も参考に↓
\出産祝いに最適!/
【まとめ】高福祉フィンランドのマタニティボックスはママに嬉しい内容だった
税金が高いフィンランドですが、こうやって目に見えるところで税金が使われているのが分かるので、フィンランド人は今の税制に不満を持った人が少ないようです。
他にも子育て世代に嬉しい税金の使い方としては、
- ネウボラと言う妊娠から産後まで検診を無償で受けられる
- ベビーカーで公共交通機関を利用する時は無償で乗れる
- 学校が大学まで無料
- 高校までは給食費も無料
- 教科書から筆記用具まで学校で提供してくれる
などとにかく沢山あります。
フィンランドで出産予定がある人は、是非マタニティボックス楽しみにしていてくださいね!
最後まで読んでくださりありがとうございます!