こんにちは!
12月になるとヘルシンキなどの町では、キラキラと輝くイルミネーションと共にクリスマスマーケットも開かれて、クリスマスムード一色になります。
デパートにはクリスマスプレゼントを探しに沢山の人が訪れ、とても活気ある雰囲気になります。
そんなクリスマスの本場、フィンランドの家庭でクリスマスに食べる料理ってどんなものがあると思いますか?
伝統的なクリスマス料理を食べているんでしょうか?
スーパーマーケットLidlによる調査で、近年のフィンランド人が実際にどんな料理をクリスマスに食べているのか明らかになりました。
伝統的な料理を食べているフィンランド人はどのくらいいるのでしょうか?
ちなみにフィンランド語でクリスマスは『Jouluヨウル』、サンタクロースは『Joulupukkiヨウルプッキ』と言いますよ!
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もくじ
フィンランドで最も人気のあるクリスマス料理は今でもハム!
スーパーマーケットLidlの調査によると、フィンランド人の40%はクリスマスに伝統的な料理を積極的に楽しんでいますが、その他の48%は伝統料理以外にバラエティに富んだ新しい料理を食べたいと思っているようです。
またフィンランド人の10分の1(11%)の人々は、伝統的なクリスマス料理にうんざりしていたり、全く違う料理を食べています。
日本のおせち的な感覚でしょうか?
若者はおせちあまり興味なさそうですよね。
Lidlの商業部門のディレクターはこう話しています。
伝統料理以外のバラエティに富んだ料理への欲求にも関わらず、クリスマスハムは今でもクリスマスの料理で最も人気のある料理で、82%の人々がクリスマスにはクリスマスハムを食べています。
ラーティッコも人気のあるクリスマス料理の上位に上がります。
しかし特に若者(18~29歳)の5分の1近くが、伝統的なクリスマス料理を食べる事にうんざりしています。
フィンランドのクリスマス料理のメインディッシュと言えばヨウルキンックと呼ばれるクリスマスハムです。
クリスマスの時期になると、スーパーでは500g程の小さな物から5㎏を超える大きなハムが並びます。
ラーティッコって??
ラーティッコとは「箱」という意味のオーブン料理。
マッシュドポテトやニンジン、ビートルートなどの主に根菜類を細かく刻んで生クリームやチーズなどと混ぜ合わせて味を整え、オーブンで焼き上げます。
家庭によってはマカロニやスパイスなども入れて作ります。
フィンランドではクリスマス料理にベジタリアン料理と魚料理が増えている
調査によると、フィンランド人の10%がクリスマスハムを食べるのを減らしたいと考えているそうです。
その場合、ハムの代わりに魚料理とベジタリアン料理が食卓に並びます。
この傾向はLidlのスーパーでも見られ、大きなクリスマスハムの代わりに近年では小さいサイズのクリスマスハムや魚、トナカイなどの商品が人気です。
フィンランド人達はまだハムを完全に他の料理に置き換えるわけではありませんが、クリスマステーブルで多様性を切望する人々の為の代替え商品を提供しているとディレクターは言います。
クリスマスで最も人気のある魚料理はグラービカラ(Graavikala)
グラービカラとは、サーモンや白身の魚を塩とハーブなどの調味料で〆た冷たい魚料理で、フィンランドのクリスマスに64%の人達が食べています。
次に人気があるのは以下の通り
- ニシン(51%)
- コールドスモークサーモン(46%)
- スモークサーモン(32%)
- 魚卵(28%)
クリスマスのデザートには伝統的なパイが人気
最も人気のあるデザートはヨウルトルットゥ(Joulutorttut)と呼ばれるプルーンジャムを乗せたクリスマスパイで、76%の人々がクリスマスに食べます。
クリスマスパイのレシピ↓
クリスマスパイに次いで人気なのは下記の通り
- ジンジャーブレッド(70%)
- チョコレート(70%)
- ミルク粥(65%)
- グロギ(63%)シナモンなどのスパイスで風味付けされたベリージュース
- チーズ(55%)
フィンランド人にとってのクリスマスパイは、日本のクリスマスケーキに位置すると個人的に思っています。
そして、クリスマス時期はチョコレートの消費量がすごい!!
我が家のフィンランド人夫もクリスマスにはチョコレートを大量に買ってクリスマスホリデーに臨みます。
フィンランドも地域によってクリスマス料理にも特色がある
フィンランドでは首都圏などの南部と西部に住む人々は伝統的なクリスマス料理には多様性を求めています。
また、北部と東部の人々は伝統的なクリスマス料理を好んで食べている傾向があります。
クリスマスハムはフィンランド全土で食べられていますが、西フィンランドでは七面鳥が最も多く食べられ、西フィンランドの5分の1(22%)の家庭で見られます。
特に南部ではさまざまな魚料理を楽しむ人々が多いですが、東部ではその代わりにカリヤランパイスティ(karjalanpaisti)と言うフィンランドのカリヤラ地方発祥の、お肉(普通牛肉)と野菜を煮込んだ料理がクリスマステーブルに並びます。
フィンランドの伝統料理を紹介しています↓
フィンランドで人気のあるクリスマス料理ランキング
肉料理と魚料理ランキング
- クリスマスハム82%
- グラービカラ64%(サーモンや白身魚を塩やハーブなどの調味料で〆た冷たい魚料理)
- ニシン51%
- コールドスモークサーモン46%
- スモークサーモン32%
- 魚卵 28%
- カレリアンパイスティ21%
- 七面鳥17%
- ルートフィスク13%(干した白身魚を灰汁に漬けゼラチンのような食感にした物)
- 狩猟肉料理やトナカイ肉10%
- その他シーフード9%
クリスマスの副菜ランキング
- ルタバガラーティッコ77%(ルタバガとはカブに似ている根菜類)
- 人参ラーティッコ77%
- ロソッリ 67%(ジャガイモ、ニンジン、ビーツなど根菜類のサラダ)
- ジャガイモラーティッコ66%
- 茹でたジャガイモまたはマッシュポテト64%
- きのこサラダ41%
- グリーンサラダ39%
- レバーのラーティッコ30%
- ビートルートサラダ25%
- さつまいもラーティッコ16%
- 根野菜または野菜のオーブン焼き14%
- ビートルート-アウラチーズラーティッコ10%(アウラチーズはトゥルクで作られたブルーチーズ)
クリスマスのデザートランキング
- ヨウルトルットゥ76%
- ジンジャーブレッド70%
- クリスマスチョコレート70%
- ミルク粥65%
- グロギ63%(シナモンなどのスパイスで風味付けされたベリージュース)
- チーズ55%
- ヨウルリンップ49%(飲むヨーグルトやスパイス、シロップ等を使って作るパン)
- 甘くとろみをつけたプラムまたはミックスフルーツ36%
- フルーツ/デートまたはその他のドライケーキ28%
- カレリアンピーラッカ23%(ミルク粥をライ麦の皮で包んだパイ)
- 群島パン21%(全粒ライ麦粉、シロップで作るずっしりしたパン)
- ヨウルプッラ18%(甘い菓子パン)
- プラムクワルク17%(クワルクとはドイツのフレッシュチーズの事)
- チョコレートケーキまたはその他ケーキ14%
- リエスカ12%(ジャガイモが練りこまれた平たいパン)
*調査データは、Lidlが委託したクリスマスフード調査に基づいています。Kantar TNSが実施した調査は、2018年10月に実施され、クリスマスを過ごす18〜79歳のフィンランド人1,003人が回答しました。
出典:News Cision
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【まとめ】フィンランド人に人気のクリスマス料理はまだまだ伝統料理だった
今回のLidlの調査で、フィンランドで最も人気のあるクリスマス料理は今でもハム、ルタバガとニンジンのラーティッコ、そしてクリスマスパイ、ジンジャーブレッド、チョコレートでした。
しかし、フィンランド人の半数以上がクリスマス料理の多様性を望んでいたり、クリスマスに伝統的なクリスマス料理以外のものを食べています。
さらに若者の最大3分の1は、伝統料理を全く食べなくても良いと回答しています。
我が家のクリスマスはフィンランドのクリスマスハムと日本のイチゴのショートケーキでお祝いの予定です♪
フィンランドのクリスマスの過ごし方も読んでね↓
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