こんにちは!
フィンランドで職業訓練として3社、正社員として旅行業、介護施設で働いた経験のあるもっちーです。
有休消化100%、1人当たりのGDP日本の1.36倍、夏休みは1カ月。
2023年に6年連続で幸福度1位となったフィンランドは、仕事も休みも大切にする。
フィンランドと言えばワークライフバランスが整った国として世界中で知られています。
効率よく働くために、仕事も、家庭も、趣味も、勉強も無理のない範囲で行い、しっかりと休むのがフィンランド流。
これだけ聞くと夢のような国だと思いませんか?
フィンランドの働き方は素晴らしいとよく言われていますが、本当かな?
そんなフィンランドで実際に働いてみて分かった
について個人的見解にはなりますが、紹介したいと思います。
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もくじ
フィンランド人の働き方|勤務時間は実労7時間!?
フィンランドの一日の勤務時間は通常8時間です。
これは日本や他のヨーロッパと比べてもさほど変わりはありません。
多くの場合、朝7~8時に仕事を始め、15~16時には帰宅する事ができます。
しかし、職種によってはもちろんこれよりも早かったり遅かったり、交代シフト制の仕事もかなり多いので、「フィンランド人は16時に帰宅する」と書かれている記事には少し疑問があります。
さらに、フィンランドでも例えば救急隊員の仕事は、一日12時間勤務が基本だったりします。
しかし、日本とは違う点が休憩時間です。
日本では勤務時間8時間の中に休憩は含まれておらず、実際には休憩を含めると9時間職場にいる事が多いと思いますが(私が日本で働いていた職場はそうでした)、フィンランドでは、休憩を含めて8時間を職場で過ごす。
法律ではランチタイム20分に加え、午前と午後に各10分のコーヒー休憩が権利として認められている。
実際の休憩時間は職場によって違いますが、ランチで30分、コーヒー休憩は15分程度が2回取れる職場が多い。
もちろんこの休憩中もお給料が発生します。
実際に働く時間はなんと7時間!!
少なくとも私が働いてきた職場や、夫、友人達に聞いても同じ事が返ってきます。
残業しないフィンランド人
フィンランドでは法律で決められている1日8時間、週40時間以内の勤務時間は守られるべきで、よっぽどの理由がない限り残業はしてはいけないし、雇用主もさせてはいけない。
それはどの企業も同じで、多くの業界では平均的な勤務時間は40時間よりも短い、週37.5時間になっている。
フィンランド人は勤務時間になると静かにサッと帰っていきます。
勤務が終わってだらだら同僚と話したり、上司に気を使って申し訳なさそうに帰るような事はしません。
なんなら、上司が一番先に帰っていくのです。
シフト制の仕事の場合、上司は基本的に部下の勤務時間を把握していません。
自分の勤務時間は自分でしっかりと管理する事。
フィンランドで初めての職業訓練の時、勤務時間10分過ぎに帰っていいかソワソワしながら上司に
と聞くと、「あたりまえよ!10分も過ぎてるじゃない!早く帰りなさい!」と逆に怒られてしまいました。
当時はフィンランドの働き方を全く知らなかったので、驚くこともいっぱいでした。
それからフィンランドで何社か働きましたが、上司も同僚もきっちりと時間を守って極力残業をしない働き方は、とても働きやすいなと感じています。
ちなみに金曜日は皆週末モードで、仕事が終わっていれば勤務時間より1時間も早い時間であっても帰ってしまいます。
一人、二人と「良い週末を!」と言い、サッと職場を後にします(笑)
フィンランドでは仕事終わりに同僚と飲みに行く事はほとんどないです。
我が家の夫も毎日真っ直ぐ帰宅します。
唯一職場の人たちと集まるのは、12月の「ピックヨウル」と呼ばれる日本の忘年会のようなパーティのみ。
参考: infoFinland.fi
フィンランドの医療現場は残業が多い|残業手当はでる?
基本的には残業はしないフィンランド人ですが、職種によっては残業になる場合もあります。
例えば、私の夫の家族で病院で看護師として働いている人がいます。
彼女はよく残業をしています。
交代するはずの従業員の欠勤や遅刻で代わりに働ける人がいなく、そのまま続けて働かなければいけないのがよくある例です。
一日数時間の残業ならまだしも、時には次の人のシフト全部を丸っと引き受けて、合計16時間働くこともあります。
彼女の件はフィンランドでも珍しいのかなと思っていると、そうでもない。
私が働いていた介護施設でも同じことが毎日のように起こっていました。
医療系は特に人手不足で、少ない人数で一日の業務を回さないといけないのでとにかく皆疲れている。
夜勤もあり疲れが取れないので急な休みも多くなり、結果その人に代わり残業をする人が出てきます。
もちろん残業は強制ではなく、出来るかどうか確認してからですが、人が好い彼女のような人は引き受けてしまいます。
と彼女に聞いてみると、なんと彼女の職場は他の人の代わりにシフトに入ると、給料とは別に1回につき150ユーロ(日本円で2万円ほど)貰えるそうで、結構いい給料になるらしいです!
次のシフトの人がちゃんと来れば、たとえ手術中の医師でも勤務時間が終われば交代して帰宅することが出来ます。
フィンランドの法律によると、残業は 4 か月間で最大 138 時間、一年で最大250時間までと決まっています。
残業代は別途、労働時間法に定められた金額が支給されます。
職場によって下記のどちらが適用されるか決まります。
- 日で計算: 残業の最初の 2 時間については、50% 増額された給与が支払われ、それを超える分は、100%増しの給与が支払われる。
- 週で計算: 残業の最初の 8 時間は残業代が 50% 増額され、その後の時間は 100% 増額される。
参考: Tyosuojelu.fi
フィンランド人の働き方|祝日と長い夏休み
フィンランドの祝日は日本(祝日16日)と比べると少ないですが、その代わり夏休みが4週間取得できます。
祝日が3日しか違わないので代わりにはなりませんかね(笑)
フィンランドの祝日
- 新年: 1月1日
- 公現祭: 1月6日
- 聖金曜日: 4月中旬
- イースター: 4月
- メーデー: 5 月 1 日
- キリスト昇天祭: 5月下旬
- 聖霊降臨祭: 6月上旬
- 夏至祭:6月末
- 諸聖人の日: 11月上旬
- 独立記念日: 12 月 6 日
- クリスマスイブ: 12月24日
- クリスマス: 12 月 25 日
- ボクシング デー: 12 月 26 日
フィンランドでは、夏休みのホリデー シーズンのほとんどは、5 月 2 日から 9 月 30 日までに取得されます。
その間に休みを全て消化できない場合、ホリデー シーズン外に取得するか、同意があれば延期することができます。
従業員が取得できる休暇の日数は、従業員の勤続年数と雇用契約の開始時期によって異なります。
正社員は通常、1ヶ月に2.5日分の休暇を貯める事が出来て、一年間働くと30日の休暇が貰える計算です。
しかし、1ヶ月一気に休める職場もあれば、例えばシフト制の職場などでは「1ヶ月一気に休まれるのは困る」という所もあるので、一概に「フィンランドでは働いている人は誰でも1ヶ月丸っと休める」とは言えません。
その場合、月に1,2週間ずつ取る人が多いです。
ともかく4か月間のホリデーシーズン中、いつ休みたいか希望を出せるのは嬉しい事ですよね!
日本ではGW、お盆、年末年始で決まった時しか休めませんから!
この夏休みは湖の近くのコテージでのんびりしたり、海外旅行に行ったりとフィンランド人達は短い夏を最大限に楽しみます。
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フィンランド人の働き方|オンとオフをきっちりと分ける
日本で事務員として働いていた頃、仕事が終わって家でのんびりしている時に、残業している上司から電話で業務の事を聞かれる事がありました。
- この急ぎの発注はどうなってる?
- あの書類はどこにある?
など、今考えると明日でもいいじゃないかと思う内容。。。
他の会社ではどうか分からないけど、少なくとも私が働いていた会社ではこうだった。
しかし、フィンランドではこの状況はありえません。
仕事が終わればよっぽどの事が無い限り、誰も電話をかけてこないし、仕事のメールチェックもしません。
上司もそれが当たり前だと思っているから、「明日で良いか」となる。
以前のフィンランドの職場の先輩から教わった事ですが、「一度職場を離れたら、仕事の事は忘れる事!」。
仕事が終わったらどんなに仕事で心配な事があっても忘れて、プライベートモードに切り替えて楽しむのが大事だそう。
仕事の後、フィンランド人はどんな過ごし方をする?
通常仕事が15時、16時に終わるので、その後たっぷりと時間があります。
一般的な家族のいるフィンランド人の帰宅後の過ごし方はこんな感じ。
- 子供を保育園に迎えに行く
- 夕飯の支度をする
- 子供の習い事の送り迎え
- 家族で食卓を囲んで食事
- 食後の団らん
- 趣味の習い事へ出かける…など
時間がたっぷりあるので、プライベートがとても充実しています。
日本に住む友人の旦那さんの多くが「毎日帰りが遅くてワンオペで辛い」と嘆いています。
近年は働き方改革などと騒がれ、多少マシになったのかもしれませんが、まだまだ従来の働き方をしている人もよう多いようです。
もしフィンランドみたいな働き方が出来たらどうですか?
フィンランドの職場でのコミュニケーション
日本では「上司に意見を言うのはちょっと躊躇してしまう」という方、多いと思います。
フィンランドでは自分の言いたい事を言うのも、仕事をする上では当たり前のことです。
たとえば、タスクを完了するのに十分な時間がない場合は、上司にその旨を伝えるのが最善です。
私が働いていた職場では、日常的に従業員が上司に意見していたのを見ていました。
- この方法はやりにくいから変えて!
- シフトが不平等!
- 私は言いたくないから上司のあなたからあの人に注意して!
などなど、従業員がめちゃくちゃ強くて最初はとても驚きました。
フィンランドのほとんどの職場では役職に関係なく、全ての人がファーストネームで呼び合います。
ボスを呼ぶ時も「アンナ」と呼び捨てでOK。
日本と比べると上下関係をあまり気にせずに働けるのが楽なところ。
フィンランドはなぜこのような働き方が出来るのか
日本では定時までにその日の仕事が終わっても、上司や先輩が職場に残っている場合、帰りづらい雰囲気がありますよね。
これが長時間勤務が減らない一因と指摘されています。
しかしフィンランドでは、周りに関係なく、「自分は自分、人は人」と言った感じで、自分の仕事が終わればサッと帰る。
この意識がほとんどの労働者にあるので、周囲の視線を全く気にする必要がない。
日本人からするとちょっと自分勝手だと思われそうですが、フィンランドではそんなことはないです。
時間内に仕事を終わらせて帰れる人ほど優秀で、仕事が終わらない人は仕事が出来ない人と認識されてしまいます。
自分の意見を言える、フラットな人間関係もフィンランドの働き方をするために重要なポイントだと思います。
「休むときは休んで、効率よく仕事をする」という意識を国民が同じように持っているからこそ、このような働き方が出来るのかもしれません。
おまけ: 外国人従業員との関係
フィンランドの多くの職場には、外国のバックグラウンドを持つ従業員がいます。
SAK の調査では、フィンランドの企業の70% に外国人のバックグラウンドを持つ従業員がいると述べています。
大多数は、フィンランド人と外国人労働者の関係は良好としていますが、回答者の 10% は、外国のバックグラウンドを持つ従業員が職場で差別されていると回答しています。
差別されていると回答した内の43% が、主に外国人の背景を持つ人々はフィンランド人よりも悪い仕事を提供されていると述べている。
フィンランドの法律によれば、職場でのあらゆる種類の差別は禁止されているはずなのですが、実際には少なからず差別はあります。
私自身外国人としてフィンランドで働き、フィンランド人の中で働く事は想像以上に大変な事でした。
あからさまな差別と言うのはありませんでしたが、やっぱり打ち解けるまでにかなり時間がかかります。
自分からどんどん話に入っていって話さなければ、業務連絡だけのつまらない労働時間になってしまう事が容易に想像できました。
居心地の悪い場所にならないよう、フィンランド人達と積極的にコミュニケーションをとるのが一つの策かなと思っています。
中には移民嫌いのおばさんもいたりして、頑張って話しかけてもダメな場合もありますが。。。
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【まとめ】フィンランド人は働き方に満足している
ワークバランスが整っていると言われるフィンランドでも、職種によって働く時間や残業も様々なのが現状です。
しかし、サービス残業は無いし、週末働けば給料が1.5~2倍もらえたり、休みも取りやすいので多くの人は満足しているようです。
我が家のフィンランド人夫に「フィンランドの働き方」について聞いてみた所、とても満足していると答えました。
フィンランドの職場で満足している点
- 職場環境
- 人間関係
- 休日の多さ
- 残業についての考え
- 仕事内容
好きな仕事ができて、休みもしっかりある。
しかし贅沢な事に、もう少し一日の労働時間が短いといいなと漏らしていました(笑)
一日6時間が良いと。。。
いつか願いが叶うといいですがね。